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Editorial Remark (Japanese, Prof. A. Nishida)

執筆者の方々へ   西田篤弘

 本を魅力的にするのは著者の思想です。テーマの意義、切り口のアイディア、手法の開発ないし選択、さらに将来の展望、等について、著者の見解を明確に打ち出してください。同じ問題について別の説があるときには、これを客観的に紹介しながら、著者が現在の立場をとる理由をわからせてください。研究を前進させるためにどんな課題に挑戦する必要があるか、著者のお考えを記して下さい。
 本における思想の重要性について、北原和夫氏が著書(注)で明快に記しておられますので引用します。
 「論文と違って、特に本を書くということは、過去の仕事をまとめるだけでなく、十年先を見据えた思想がなければ読者に訴えない。名著というものは、むしろ論文では表現できなかった著者の哲学が語られているものである。」
 さらに本を書くことの意義について北原氏は、
 「本を書くということは、研究の世界的動きの中で小さな歯車としての一研究者の立場から、学問の流れを創出するリーダーへとジャンプする大きな契機となりうるのである。」
と書いておられます。
 まさに至言だと思います。

(注) 北原和夫 「プリゴジンの考えてきたこと」 岩波科学ライブラリー67 1999年  


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